Ⅲ期:イギリス文学

dimanche 24 août
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本当はテスト後にまとめようと思っていたけれど、調べていたらいっぱいになったので先にアップ。月曜のテストの後にまた修正しようと思う。自分の後の調査用もかねててかなり長い(!)ので、読み飛ばして下さい。

「平成21年3月の定年を控えて、私は最後のスクーリング講義にアーサー王伝説の概説を取り上げます。」という紹介で受講を決めたイギリス文学、寡聞にして高宮利行先生は名前すら知らなかったのだけれど、書誌学やアーサー王研究では超有名な方でした。
http://www.flet.keio.ac.jp/member/takamiya.html
謦咳に接することができて本当に良かった。以下のリンクで先生の映像と文章を見ることができます。

★世界を変えた書物たちー原書でたどるサイエンスー
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B050510&i_renban_code=001

★HUMI Workshop 「書物の文化史―中世の書物」
http://www.humi.keio.ac.jp/workshop/2001/lecture/010528/010528_takamiya.html

★高宮教授がちょっぴり不思議な古書の世界を語る!ほんの世界はへんな世界
http://www.yushodo.co.jp/showroom/takamiya/

★The Realm of Takamiyans
(TK-IPTVは過去の研究会講演・TRAVEL DIARYは旅ブログ)
http://www.roundtable.co.jp/~takamiya/
タカミヤンズと言うんだ!(笑)

それから授業中に宣伝していたけれど、近くテレビに出るそうです。
★BS11 第②ニッポン国・独立宣言「大人の自由時間」 8/26(火)19:00-21:45
秘密のサロン 「稀覯本ディーラーが明かす、稀な本、稀な人々」
http://www.bs11.jp/?action_public_pgm_detail=true&cid=1&pid=113

荒俣宏と対談するんだそうだ。うーん見たいけど見れない。文系・理系の領域を超えている2人。かなり前だけど、高山宏の英文学の講義で荒俣宏「理科系の文学史」を知り、読んで衝撃を受けたのを思い出した。
http://www.kousakusha.co.jp/DTL/rikakei.html

荒俣氏がブログを書いている!知らなかった・・・。
★荒俣宏のオークション博物誌
http://blogs.yahoo.co.jp/aramata_hiroshi

それで本題のアーサー王伝説。テキストは草光俊雄・宮下史朗「ヨーロッパの歴史と文化」(放送大学協会振興会)で、先生が執筆した第14章「アーサー王伝説の展開」を土台に、映像資料も交えての概説。疑問点はいっぱい出すけど正解は出さない嫌な先生・・・と自分のことをおっしゃってたけど、素晴らしいのは学習のやり方はしっかり教えること。つまり今はPCをこなさないとだめだからね。思い出すままに書いておくと、

★Wikipediaは英語版を使え。英語版は世界中の人が見ているので、かなり正確なことが書かれている。逆に日本版は間違った記述が多い。
http://en.wikipedia.org/wiki/Main_Page

★我々はGoogle帝国に飲み込まれようとしているが(笑)、それを真偽のほどを見極めつつ使いこなせば自宅で何でも手に入れることができる。ただし、自分が何を探そうとしているのか、それがクリアでないと目の前の宝庫も持ち腐れとなる。Googleストリートビューは知らなかったので衝撃だった・・・。

・Googleイメージ
http://images.google.co.jp/

・Googleユニバーシティー検索
http://www.google.co.jp/intl/ja/options/universities.html

・Google Scholar
http://scholar.google.co.jp/

・Googleストリートビュー
http://www.google.co.jp/help/maps/streetview/

★当然ながら、慶應のHPを使い込むこと!意外に情報が盛り込まれているのだ。先生が以前図書館で文献探索ツアーを行ったようで、便利なリンクを見つけた。
http://www.mita.lib.keio.ac.jp/find-search/literacy/zemi/takamiya2

現在はアーサー王関連の書物はたくさん出ているけれど、まがい物が多いのも事実。先生のお勧めは以下の3冊。

トマス・マロリーアーサー王の死
パラフィン紙でくるまれたちくま文庫版を持っていて、2001年の6月に早稲田の平野書店で買ったらしい。たぶん早稲田古本街を初めて探索した時に記念に買った本。7年待っててくれたのね!

夏目漱石「薤露行」
アーサー王伝説を題材にした漱石の短編小説。青空文庫で読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/769_14939.html

・ひかわ玲子「アーサー王宮廷物語」
アーサー王伝説を丁寧に読み込んでオリジナルで書いたものとしては日本初らしい。今図書館から借りて読んでます。
http://hikawareiko.net/king1.htm

演習としてアーサー王伝説を題材にしたテニスンの詩"The Lady of Shalott"を読んだ。高宮先生のイギリス発音がすごくよくて聞きほれてしまう。先生はケンブリッジに留学するまではアメリカ英語だったそうで、向こうに行ってからBritish Englishに改宗したんだそうだ(笑)。これ、暗唱できたらいいなぁ。スピーチは暗唱したことがあっても詩はあまり暗唱したことがないし。
http://www.mitene.or.jp/~t-square/kaleidoscope/McKennitt/McK_3.htm
http://www.geocities.jp/rosa_altaji/lady_shalott.html
http://www.j-ballad.com/forum/84-qthe-lady-of-shalottq-tennyson-.html
http://tinyurl.com/4ob5jf

「水の女と死」というイメージはヴィクトリア朝においてよく取り上げられたらしい。先生はこれをテーマに画集も出している。
★水の女 溟き水より From the Deep Waters
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309907040/

もちろんThe Lady of Shalottで思い浮かぶのはシェイクスピア「ハムレット」のオフィーリア。水に浮かぶオフィーリアで有名なミレーの作品展が30日からBunkamuraである。
★英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠 ミレイ展
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_jemillais/index.html
http://www.asahi.com/millais/index.html

ちょっと休憩。先生に親近感を持ってしまったのは、バドミントンをやっていたということ!私も親が2人してバド人生だから、小さい頃はよくやってたよな~。こんなの発見(笑)。
http://www.geocities.jp/keiobad/ko60/zenhan.htm

それから映像作品。先生が監修をした2004年の映画「キング・アーサー」は、従来のケルト起源説とは全く異なるサルマート起源説が扱われているとのこと。よく言われる戸田奈津子の問題訳を調整するために監修に入ったとか(笑)。

★King Arthur


荒俣氏が解説をしています。
http://www.movies.co.jp/kingarthur/legend/

次に「モンティ・パイソンとホーリー・グレイル」。監督のテリー・ジョーンズはタモリに多大な影響を与えたそうだけれど、この前タモリのこと書いたばかりだったからびっくりした。笑えたシーンから少しアップすると、

★French tauntingとTrojan Rabbit


★Sir Robin

この歌好きだな~。Brave Sir Robin ran away♪

★番外編:ココナッツの使い方!


最後にブロードウェイ・ミュージカル「スパマロット」。Hairspray観にNY行った時、これ普通にやってたじゃん!何で観なかったんだろう・・・。

★Monty Python's Spamalot Broadway Highlights Part 1

So Broadway!行きたくなる~!

★59th TONY AWARDS MONTY PYTHON'S SPAMALOT


そろそろ息切れ。個人的に気になるのは、17世紀以降、アーサー王伝説がセルバンテス「ドン・キホーテ」などで揶揄の対象となり忘れ去られていくことの跡づけ。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1181.html

それからキャメロットとケネディ大統領との関わり。
http://ask.yahoo.com/19990809.html
http://www.wosu.org/archive/jfk/myth.php


追記:
ようやく夏期スクーリングが終わりました。テストのお題は①自己紹介しなさい②授業の感想を書きなさい(これらは事前に知らされていました)、そして③あなたにとって、テニスン「シャロットの女」のメッセージとは何か、でした。テストの後、映画Educating Ritaを観る。スクーリングでは必ず見せるらしいけれど、そんなところにも先生の愛情が感じられます(涙)。公開大学に通う女子学生の話だからね。

★Educating Rita - A Short Video (!) ....


これはもともとWilly Russell二人芝居として書いたものを映画化したものらしい。わーもとの芝居が観たい!幕切れも映画と違うらしいし。日本でも何度か上演されたようだ。
http://homepage3.nifty.com/ryuichiro-n/comment/educatinglita.html

こんな質問集見つけちゃった。英語劇でcharacterizationやった時みたい!
http://www.litnotes.co.uk/educatin.htm

卒論をこれで書いた通信生がいて、出てきた文学作品を全部取り上げて、どうしてこれがここで出てくるのかなどを分析した人がいるらしい。おもしろそう!これってMy Fair Lady(そのもとのPygmalion)のテーマだよね。男性教師が女子生徒を理想的に教育するうちに・・・。ギリシャ神話から全部比較したら相当おもしろいかも。

あと授業でうれしかったのは、アーサー王伝説の概説として「グレートブックス」を見せてもらったこと。かつてNHK教育で「知への旅」シリーズとして放映された、知る人ぞ知る番組。よく録画して見てた。この手の良質な教育番組って今テレビでやっているんだろうか?高校生の時、「アインシュタインロマン」とか「映像の世紀」にかなり影響を受けたのだけれど。

さて、高宮先生の最終講義は来年3/4とのこと。時間があったら是非行きたい。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=911647098&owner_id=831795
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by nabocha | 2008-08-24 11:46 | 慶應通信
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