カテゴリ:読書( 23 )

いつか王子駅で

仕事ですったもんだがあり、仕事を奪われ、仕事を譲り、もう目も当てられない状態。頑張っていた仕事を前触れもなく他の人が始めるのは、気味が悪いもの。いろんな事情があったにせよ、ショックは大きかったし、かなり精神的に疲れてしまった。こう毎日状況が変わるとアコーディオンもレポートも手につかない。アコーディオンは心情を反映してしまうし、レポートを書くにも集中力がない。唯一落ち着けるのは電車の中で読書している時だけ。

衝動買いした堀江敏幸さんの「いつか王子駅で」を読了。以下メモ。
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http://www.amazon.co.jp/dp/4101294712

以前、池袋の高層ビルにある水族館で(中略)流れに乗ったまま悠然と餌を確保していく大小さまざまな魚たちの姿に感動した覚えがある。時間内であればまた腹を満たすことができるのだからなにも混みあうところに頭を突っ込む必要はないとでも言いたげな彼らの、幽閉された回遊魚としての矜持に打たれたのだ。しかし大海に住まう魚たちとて行動半径が多少ひろがるだけの話で、大局的には生涯変わらぬコースを巡回しているのではないか。それはそれで狭い世界だと言えるのではないか。だとすれば、水槽に閉じ込められているほうが、むしろ小まわりがきいて楽しめるような気もしてくる。(p.67)

彼女はどうやらこの軽食コーナーで何度もきゅうり抜きのサンドイッチを食べているらしく、なかで立ち働いている色黒の女性は短く返事をしただけで注文を復唱することもなしに冷蔵庫を開け、パンにすばやくマーガリンと芥子を塗り、あらかじめ仕込んでタッパウエアに入れてあるゆで卵とマヨネーズの和えものをそのうえに重ね、本来ならきゅうりが入るところを飛ばしてトマトのスライスをのせると、がりがり黒胡椒を挽いて落とした。こうした順序がきちんとした流れをもって進められるかどうかは、雇い主の教育のみならず、働き手の意思と感性に負うところが大きい。(中略)二十歳の私は、山間部を走る高速道路のサービスエリアの喫茶コーナーで完璧なサンドイッチと完璧な珈琲を出すような仕事をしてみたいと夢見ることがあった。(中略)長距離輸送のトラックと深夜に移動するわけありの乗用車を待ちながら、ぜったいに手を抜かない軽食を提供しつづけることで、なににたいしてかはわからないながら、そのわからないなにかに抵抗したい、というような。(p.78-79)

それにしても、私はなぜこうも待ってばかりいるのか。義務教育の拘束を離れて以後、私はなんだかずっと待ってばかりいたような気さえする。なにかの目的のために待つのではない。目を覚ました瞬間にその日のなすべきことが決定していたためしがないのだ。見たところそれはずいぶん気楽で、暢気で、悠長で、どことなく優雅な匂いもする生活だが、たとえば週に一度の教師業を強いられている日の朝であるとか、絶対に片づけなければならない仕事を抱えた朝などには身体がたいへんに軽くリラックスした状態にあるという事実にかんがみれば、あらかじめ行動が決定されている場合の疲労度はむしろ心身ともに小さいと結論できるのではないか。決められた時間に、決められた相手と、決められた目標にむかって一歩一歩進んでいく作業の源は、漠然とした社会の総意のうちにある。誰が正しくて誰が悪いという判断を停止したまま時間の流れに乗ることが処世なの(中略)だろうが、なすべきことを持たずに一日を迎え、目の前にたちふさがる不可視の塊である時間をつぶすために必要な熱量は、具体的ななにかを片づける場合よりはるかに大きい。(p.84-85)

何年かやってみてようやくわかったのはな、木挽きってのは足首がすべてだってことだ。土や葉のうえに立つ俺らの身体を傾斜地で支えていちばん単純でむずかしい動きをするのは、膝じゃなくて足首だ。それがわかったとき、俺は木を伐るのが好きになった。
日々の暮らしのなかで、私の足首はうまく機能しているだろうか?(中略)本当の足首でなくともいい、たとえば生き方を左右するような思考の足首が、私に備わっているだろうか?(p.130)

しかし群れから一歩前に抜け出すと、いままでなんの関心も示さなかったひとたちが好ましくない感情に駆られて妙な言いがかりをつけてきたり、つまらない噂を流したりすることも起こりうる。(中略)いったん勝ってしまうと、なにをどうとりつくろっても修復できない状態に陥ることがあるんだ。大切なのは、走りたいように気持ちよく走って、そのうえで勝ち負けの配分を納得することだよ。
(中略)気持ちよく遊び、いちばん身体にあったリズムで精一杯の仕事をする。そういう自由を手にする権利は誰にでもある。しかし一生懸命やったから負けてもいいと試合の前に悟ってしまうのは見当ちがいだし、かといって是が非でも勝たなければと自分を追いつめるのもおこがましい。このふたつの矛盾のあいだでじっと動かずに待つときの気持ちの匙加減はとても難しいのだが、(中略)普段どおりにしていることがいつのまにか向上につながるような心のありよう、ということになる。いつもと変わらないでいるってのはな、そう大儀なことじゃあないんだ、変わらないでいたことが結果としてえらく前向きだったと後からわかってくるような暮らしを送るのが難しいんでな、(後略)(p.154-156)

血のつながっていない人間が結ばれてひとつ屋根の下で暮らし、ずっとそこに居着いて動かないとはどういうことなのか。なにかを待つのでもなく、ひとつの場所に居着いて動かないとはどいういうことなのか。(p.175)

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1764297508&owner_id=831795
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by nabocha | 2011-08-18 05:36 | 読書

世界文学への誘い

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試験前ほどわき道にそれたくなってしまうもの。池澤夏樹さんが個人編集した河出書房新社の世界文学全集の完結を記念したトークイベントに行ってきた。
http://www.kinokuniya.co.jp/label/20110512104656.html
http://mag.kawade.co.jp/sekaibungaku/
http://mainichi.jp/enta/book/news/20110703ddm015040060000c.html

この全集、実は1冊も読んでいないのだけれど、生の池澤夏樹さんのお話を聞きたくて。しかし知っている作品がほとんどない。それに新訳がいっぱい。こんな斬新なことができるって、いまの日本も捨てたもんじゃないなぁと思った。

作品を選ぶにあたって、ボトムアップで入れていって束ねてみたら、「辺境」「移動」「女性」「植民地」といった傾向が後になって見えてきた、というのはおもしろかった。「こうあるべき」が先にある今までのヨーロッパ中心の文学全集の逆。先にお題を出すんじゃなくてね。仕事とかでつい上のヴィジョンを求めちゃったりするけれど、こんなやり方もある。

池澤さんは「世界文学」全集を作りたかったんだって。世界文学って、翻訳してもその価値が失われないもの、逆に翻訳によって価値が与えられていくもの。

柴田元幸さんが言っていたけど、シェイクスピアをやるのに、イギリス人はずっとシェイクスピアの言葉でやらなきゃいけないから、どんどん翻訳で新しくしていける日本人のような立場はうらやましいものなんだって。確かにね。

いろいろ気になる本があったのだけれど、覚えているのはレスコフの「魅せられた旅人」。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/32/X/3263910.html

会場からの質問がとても印象に残ってる。17歳の男の子が今何を読んでおけばいいか聞いていた。鴻巣さんはカラマーゾフをあげていたけど、私は読まずにここまで来てしまった。受験勉強から逃げるように、でも急き立てられるようにして読んだのは、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」。青い表紙で2段組みだった。最後、頁を繰りたくなくて、でも物語と重なるように、ばさばさと紙の音がして本が閉じられる、その音をたしかに聞いた。

池澤さんの「マシアス・ギリの失脚」は「百年の孤独」をベースにしているそうだけれど、やっぱり原作に届かない部分があるんだって。それはカトリックの闇の深さ。魂の光と闇の深さがぬるい日本人には届かなくて、限界があるのだそうだ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4101318158/

東大の男子学生が、居心地の悪さを感じていても退学する勇気がなくて・・・と話していた。池澤さんは中退しているから聞いてみたかったんだろう。中退していまやり直しの私だけど、退学してしまえ、なんて言えない。何度でもやり直せることは確かだけれど、私もそうとうに苦しんだから。最後はうつ病になって、それでも週1回のギリシャ語だけは通った。そのうち生きる頼り綱のようになった。震災直後に思い出したのは、アエネイスだったけど。
http://nabocha.exblog.jp/14422631/

このイベント、震災で一度中止になったものだったらしい。最後に質問した女性が、石牟礼道子さんの「苦界浄土」が震災と重なり、涙したと言っていた。
http://www.amazon.co.jp/dp/4309709680

池澤さんはもちろん震災を予期して入れたわけじゃないけれど、大江健三郎や村上春樹を入れたのでは日本語作品を入れるための言い訳のようになってしまう、ただ石牟礼さんの作品は入れなければいけない、と直感したとのこと。

池澤さんは震災の後、シンボルスカの詩が頭から離れなくて、沼野訳ということも忘れて、自分の中に入り込んでしまったと言っていた。
「またやって来たからといって/春を恨んだりはしない/例年のように自分の義務を/果たしているからといって/春を責めたりはしない」
http://www.impala.jp/3.11/

シンボルスカの詩集、工藤幸雄さんが訳したものをずいぶん前に古本で買った記憶がある。今度実家に帰ったら探してみよう。
http://www.t3.rim.or.jp/~shoshi-y/cgi-bin/bookinfo.cgi?id=199707413&ids=ll

最近自分と真摯に向き合う読書をしていないな、とつくづく思う夜だった。せっかく今度北海道行くんだから、「静かな大地」を読んでみようかしら。
http://www.amazon.co.jp/dp/4022578734/

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1746133539&owner_id=831795
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by nabocha | 2011-07-01 05:25 | 読書

堀江敏幸先生の文学柔夜話VOL・6

dimanche 12 décembre
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火曜日の夜、初めて堀江敏幸さんにお会いしました。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201012/vol127.html

職場からきわめて近いこの場所でもう5回も堀江さんのお話があったなんて。不覚にもほどがある・・・。最近月曜社から出たドアノーのエッセイ『不完全なレンズで』から始まり、駒井哲郎や高田美(たかたよし)に触れつつ、若い時の仕事(堀江さんはデビュー作の『郊外へ』でドワノーについて書いています)がめぐりめぐってきている、自分からというよりは受け身で他の人のために文章を書くことが多いけれど、それはやっぱりその人を見る自分のことであるわけで、それを自分の創作に生かしたい、というお話。

駒井哲郎、知らなかったな。ちょうど展覧会をしているみたい。
http://www.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/index.html

木村伊兵衛の通訳をした高田美。写真集を借りて来よう。
http://www.amazon.co.jp/パリの記憶―過去の息づく現在-高田-美/dp/4763632620

2冊にサインをいただけるとのことで、選んだのは『もののはずみ』と『正弦曲線』。図書館派なので、実は1冊も持っていませんでした・・・。名前入れのこと、為書き(ためがき)というのね。『正弦曲線』、装幀が美しいです。
http://book.asahi.com/author/TKY200911040174.html

ひとつひとつが小さい曲みたいになっていて、一編を読むとそのぶんだけ時間がたっているような散文・・・読みながらふと顔をあげて、遠くの空を見る。それは雨の中、御喜美江さんのバッハを聴きながら、あまりにも空気によりそっていることに心がふるえて顔をあげたときと同じ感覚。

「サイン、コサイン、タンジェント。この秘密の言葉で始動する波のうねりは、なんだかんだ言って幅が限られている。(中略)日々を生きるとは、体内のどこかに埋め込まれたオシロスコープで、つねにこの波形を調べることではないだろうか。なにをやっても一定の振幅で収まってしまうのをふがいなく思わず、むしろその窮屈さに可能性を見いだし、夢想をゆだねてみること。正弦曲線とは、つまり、優雅な袋小路なのだ。」

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1637624860&owner_id=831795
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by nabocha | 2010-12-12 00:16 | 読書

ビジネス本覚え書き

vendredi 19 novembre
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休むつもりはなかったのに、勧められて何となく4連休。ここでまた旅行をしたら罰当たりなので、レポートと卒論を頑張ろう。

先月末に地デジ工事が入って、PCでテレビが見れるようになった。ジムで走りながらしか見れなかったブラタモリが見れる!題名のない音楽会やN響アワーも久々でうれしい。仕事学のすすめ、おもしろい。南場智子さんの球体組織論はいいなぁ。
http://www.nhk.or.jp/etv22/thu/summary/proverb/101028.html
たまってるビジネス本の読書録をアップしてみよう。ただの抜き書きだけど。相変わらず長いので要注意。

★福西七重 『リクルートの女性力』
期待どおりでうれしくなってしまう。

「機会を自ら創り」出したからこそ、無我夢中で仕事に打ち込めたのではないでしょうか」

「男は『トコトンやる』ことにリスクを感じるんですよ。思い切り踏み込んで、マイナスになったらどうしよう、とトータルで考えてしまう。でも河野さんは、『とことんやりきって、それから考えよう』という人でした」

「誰もが希望の部署に配属され、思い描いていた仕事に就けるとは限りません。それでも、今いる場所でできることを自分で考え、“機会を創り”、自分の仕事に価値をつけていくことで何かが変わるのです。もちろん仕事の範囲に制限はありますが、対組織、対上司、対メンバーで、自分がどうすれば喜ばれるか、仕事がやりやすくなるかと徹底して考え抜き、実行したから、「チャンス」がめぐってきたのでしょう。」

「男性は『やるべきこと、やらなくていいこと』を考えながら進みます。どうすれば効率がいいかを考えていて、なかなかゴールできなかったりする。一方で女性は着手が早い。まず目先のことからコツコツ始めて、やり方や意味を深く考えずに、目標に向かって小さな積み重ねを際限なく続けていきますね」

「「大量の仕事」+「自分の納得」+「成長の実感」の三点セットこそ、女性が成果を出す方程式」

「考えてみたら、みんながみんな成功すると思う事業は、どうせ誰かがやっているんです。難しいから、もしくは誰もまだ見つけていないからこそ、大きな事業の種になる。否定的な意見を耳にすればするほど、やってやるぞーという気になりました」

「事業化を決めるのは数字だけではないのです。重要なのは、聞いた人が「わくわく」するかどうか。自分がわくわくするだけではなく、他人をわくわくさせることができれば、その事業は成功します。「実現するといいな」という気持ちが伝播して、少々の困難にぶつかっても、誰かが助けてくれるからです。たった一人の「わくわく」を大事にする制度と風土が、結果的にはリクルートを成長させていったのだと思います。」

「①ニーズを把握して商品に落とし込む能力、②商品の価値設計や財務計画を立て、管理する「経営的視点」、③筋トレのような泥臭い営業で鍛えた足腰の強さとフットワーク」

今見て笑ってしまうのが4章のまとめ。あまりに図星なので。

*女性は「明確な目標と大量の仕事」で成長する。
ゴールに直進できる女性の「ひたむきさ」を生かせば、成果も成長も手にできる。「ちょっと無理?」くらいの多くの課題でちょうどよいと理解せよ。

*女性は「自分の納得」で成果を出す。
組織の理屈より、「お客さまに喜ばれたい」「この仕事で自分が成長できる」と思えてこそ、がんばれるのが女性。上司は女性部下に「納得感」を与えること。女性自身は「自分が腑に落ちるポイント」を探すこと。

*「がんばりすぎる」のが、女性のウィークポイント。
一生懸命やりすぎて、途中でポキリと折れてしまっては意味がない。真面目で優秀な女性ほど燃え尽きやすいので要注意。

★デビッド・マーマン・スコット 『マーケティングとPRの実践ネット戦略』
News2uのセミナーに行かせてもらえなかった。即実践。

「大学が考えなければならないペルソナは、2種類の卒業生(10年以内に卒業した若い卒業生、それよりも年配の卒業生)、高校生、その親、現役学生の5つだ。この5種類のペルソナについてそれぞれニーズを考えていけば、期待に沿える立派なコンテンツを用意できる。いったん人物像を理解すると(というか理解して初めて)、彼らの抱える問題がわかる。それに従ってコンテンツを作ると、彼らの求める情報が提供できるというわけだ。ウェブサイトのコンテンツはたいてい、自社の都合ばかりを考慮して、ただ商品を紹介するだけだったりする。商品についての情報はたしかに有意義かもしれないが、訪問者が本当に望んでいるのは、自分の抱える問題や興味をズバッと見抜いてくれて、解決策を丁寧に教えてくれるようなコンテンツなのだ。」

「大学のマーケティングとPRの担当者が取り組むべき目標は、次のように考えられる。来年度は有能な生徒を入学させるために、今年よりも500人多く出願者を集める。また、過去に一度も寄付をしたことのない卒業生から500万ドルの寄付金を集める。ここまで具体的に考えてこそ意味がある目標といえよう。」

「まず、ペルソナに沿って構成した、コンテンツの豊富なウェブサイトを作る。既存のサイトをデザインし直したり、サイトの構造を変える必要はない。特定のペルソナに向けた専用コンテンツをそれぞれ配置するページを用意するところから始めよう。これらのページに適切なリンクを張り、サイトの残り部分はそのままにしておけばよい。」

「よいウェブコンテンツとは、顧客に関するものであって、自分たちに関するものではない」

「訪問者の使い方と、会社内部の優先事項が一致することはほとんどない。だから、サイトの構成を、会社やグループの構成に合わせようとしてはいけない。自分たちの都合にもとづいて構成を決めると、顧客が本当に必要なものをサイトで見つけられなくなってしまう。」

「検索エンジンの検索結果をクリックしてやって来た人々に、有益な情報を提供し教えるために、具体的なコンテンツを用意したランディングページを作らなければならない。」

★アラン R.コーエン、デビッド L.ブラッドフォード 『影響力の法則』
カレンシーと取り立てて言わなくても、すでに結構やっているかな、と思った。私は上司の決裁後の文書回しを当然のこととしてやるけれど、それはうまく回るのがうれしいのと(単純)、相手への好意は必ず自分への好意として返ってくると思うからだ(やっぱり単純)。それが、銀行によき行いを貯めて、困ったときに引き出して他人の助けを得る、という言い方になる。ただ、半分無意識だから活用はしていないかもしれない。

【組織の中で活用できるカレンシー】
■気持ちの高揚や意欲を喚起するカレンシー
・ビジョン
・卓越性
・道徳的/倫理的な正しさ

■仕事そのものに役立つカレンシー
・新しいリソース
・チャレンジまたは成長(学び)の手伝い
・組織的な支援
・素早い対応
・情報

■立場に関するカレンシー
・承認
・ビジビリティ
・評判
・所属意識/重要性
・接点

■人間関係に関するカレンシー
・理解
・受容/一体感
・私的な支援

■個人的なカレンシー
・感謝
・当事者意識/参画意識
・自己意識
・安楽さ

【上司に対して効果的なカレンシー】
・上司の期待を上回る成果を挙げる
・部下に任せた仕事に関して心配させないこと
・組織の政治的な側面についても考慮する
・相談相手として頼りになる存在となる
・現場に関して頼りになる情報源となる
・問題をもらさず報告する
・部門の外でも上司を(適切に)立てる
・創造性や新しいアイデアのヒントを提供する
・上司の判断や上位方針を自分の部下に対して弁護または支援する
・上司の味方として支援し、勇気づける
・自らリスクをとって新しいことにチャレンジする。問題が起きてから動くのでなく、問題の芽を消す。

★青木安輝 『解決志向(ソリューションフォーカス)の実践マネジメント』
この考え方に出会ったのは、英語劇のリーダーをしていた時。あの頃は深刻に悩んでいたから、今でもマネジメント本が好きなのかもしれない。

「組織図どおりに人間が動くことだけを期待すれば硬直化するだけです。なぜ組織図どおりに機能しないかと、原因を突きとめようとするよりは、既に機能している部分を見つけてそれを拡大するほうが現実的です。」

「相対性理論で知られるアインシュタインの言葉に、「問題をつくり出したのと同じ論理枠組みで発想しても、解決は生まれない」という意味の言葉があります。「問題を理解する」ことと、「解決した状態とはどのようなものか?」と発想することは、まったく違うことなのです。」

「現場から立ちあらわれてくる考え方を大事にする概念を、「エマージェント(emergent)」という言葉で表現します。(中略)「計画されてしまったからやる」ということであれば無理がかかるのに対して、「エマージェント」のほうが、いまあることを大事にして取り込んでいくので負荷が少なく、エコロジカルといえます。」

「ポジティブ・ディービアント(Positeive deviant:積極的逸脱者)という言葉があります。ある集団で他の人と同じ条件下にいても、そこで常識とされるやり方以外の方法で平均以上のパフォーマンスをする人たちのことを意味します。「こわれているものを直す」という発想であれば、そうしたリソースフルな人(資源に満ちあふれた人)を見過ごしてしまうことになるでしょう。」

「「こわれているものを直す」という発想は、わかっていることをしつこく言って、「これだけ言ったんだから当然次は行動を変えるだろう」と期待する、単純に機械論的な発想です。人の気持ちがどう動くかということは考えていません。しかし、人間は機械のようにはいきません。「ダメ」「悪い」と決めつけるのではなく、ひとりの人間として興味を持たれ、それが感じられれば、解決には至らなくても以前とは違った方向に気持ちが自然と動いていくものです。」

「二人の人間がコミュニケーションを交わすとき、片方の人の反応というのは、もう一方の人の発信したものへのレスポンスであるといえます。ですから、相手の行動に影響を与えたいと思ったら、こちらが相手に与える刺激を変える必要があるということです。逆に言えば、相手の行動を変えるだけで、自分の行動を何も変えないという発想はまずありえないということです。」

「The problem is created in the mind. The solution is searched and researched in the action.
問題は頭のなかでつくられ、解決は実践のなかで探しあてていく」

「What happens happens for the best. What did not happen did not happen for the best.
起こることはそれですべて最高。起こらなかったことはそれで最高。」

「能力とは、「できる」と思うことによって引き出されるのです。「できない」と思っているのに完璧なマニュアルを与えられても、「できない」ものはできません。「できる」という気持ちを引き出すのが、OKメッセージの目的であり、OKメッセージそのものなのです。」

「自分の言いたいことや感情的な部分を聞かれないまま、話を進められると、「この人は私のことをわかってくれてないな」と、相手は心を閉ざしてしまうかもしれません。お互いの安心感、信頼関係を構築するためにも、ネガティブな感情や考えを外に出させることが大切な場合があるということです。」

「ソリューショントークをしていこうとしても、相手からネガティブな反応が返ってくる場合も多いので、それらをさらっとかわして、ソリューションに向かっている反応だけをつかまえるという感覚やセンスが求められるのです。」

「おうおうにして「~するのが正しい」(べき論)ということを説得することで、人を動かそうとしたくなるものです。関係性がよい職場、いわゆる風通しのよい職場ほど、当事者どうしが自由に発言すると、最終的にはお互いに「欲しくて」「可能」なものに焦点が絞られていきます。(中略)義務的な「べき」よりも本音の「欲しい」のほうが、より高いエネルギーでものごとを進めていくことにつながることは、いうまでもありません。solution-focused解決思考ならいいのですが、solution-forced解決強制では人的資源を活用する道が非常に狭いものになってしまいます。ですから、最後まで相手に基本的な敬意を払い続ける必要があります。敬意を払わないでいい相手だと思った瞬間、こちらの思いどおりに「させて」しまいたくなります。「べき」=抵抗、自ら欲する+可能感=行動、です。」

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1624889533&owner_id=831795

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by nabocha | 2010-11-20 01:51 | 読書

Susan Sontag

dimanche 14 novembre

スーザン・ソンタグ『良心の領界』(The Territory of Conscience)の冒頭、「若い読者へのアドバイス」より。
http://www.amazon.co.jp/良心の領界-スーザン-ソンタグ/dp/475714069X

本をたくさん読んでください。本には何か大きなもの、歓喜を呼び起こすもの、あるいは自分を深めてくれるものが詰まっています。その期待を持続すること。二度読む価値のない本は、読む価値はありません。

Read books a lot. Books filled with something big that awakes pleasure or that deepens you. Keep up your expectations. The books which aren't worthy of reading twice aren't worth reading.


自分自身について、あるいは自分が欲すること、必要とすること、失望していることについて考えるのは、なるべくしないこと。自分についてはまったく、または、少なくとももてる時間のうち半分は、考えないこと。

Don’t think about yourself, what you want, what you need, or what you are disappointed in, as much as possible. Don’t think about you at all or at least for half of your living time.


動き回ってください。旅をすること。しばらくのあいだ、よその国に住むこと。けっして旅することをやめないこと。もしはるか遠くまで行くことができないなら、その場合は、自分自身を脱却できる場所により深く入り込んでいくこと。時間は消えていくものだとしても、場所はいつでもそこにあります。場所が時間の埋めあわせをしてくれます。たとえば、庭は、過去はもはや重荷ではないという感情を呼び覚ましてくれます。

Move around. Go travelling. Live abroad for a while. Never stop travelling. If you can’t go far away, in that case go deeply into places you can be by yourself. Even if time is disappearing, places are always there. Places compensate for time. For example, feelings that the past has not already been a burden.

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1621258496&owner_id=831795
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by nabocha | 2010-11-14 09:16 | 読書

小川洋子さんのMelodious Library

dimanche 5 septembre

もともとラジオ派の私だけど(いまだにテレビなし)、中学の時もcon brioほど熱心には聴いていなかった。あの頃は赤坂泰彦のミリオンナイツが全盛期でしたね。

★ミリオンナイツ最終回 赤坂のメッセージ


ラジオというのはテレビにはかなわない力がある。それを思い出させるのが斎藤さんのcon brioです。この前の月見クラシックの時もご本人が言っていたけれど、人の心をつなぐ力があると思う。

それで最近また新しいラジオ番組を見つけました。小川洋子さんのPanasonic Melodious Library、TBSラジオです。
http://www.tfm.co.jp/ml/

この番組を元にしてできた小川さんの「心と響き合う読書案内」を読んだのがきっかけでした。
http://www.amazon.co.jp/心と響き合う読書案内-PHP新書-小川-洋子/dp/456970509X

この本で田辺聖子さんの「残花亭日暦」を知りました。ユーモアがあれば、どんなにつらいことも乗り越えられる。母に送ってあげたい。
http://www.amazon.co.jp/残花亭日暦-角川文庫-田辺-聖子/dp/4041314348

さてこの番組、毎週日曜10時から30分と短いですが、読書好きな方には本当におすすめです。作品にまつわる音楽も聴けます。この前は佐野元春さんがゲストで出ていました。初めての自作曲にヘッセの詩を使っただなんて!この曲、懐かしい。

★佐野元春 - 約束の橋


ottavaもそうだけど、パソコンで聴けるというのがいいんだと思う。東京に限って言えば、TBS、文化、ニッポン、NIKKEI、InterFM、TOKYO FM、J-WAVE・・・7局も聴けちゃう。
http://radiko.jp/

そうそう、con brioのTBSラジオ出張番組、Listen OTTAVA!も忘れずに!
http://ottava.jp/news/2010_0413.html

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1576261309&owner_id=831795
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by nabocha | 2010-09-05 19:55 | 読書

アンナ・カレーニナ

dimanche 22 août
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チボー家よりもあっさり読んでしまった。科目試験の穴埋めにロシア文学を選んで、その中でもトルストイの長編を選んでしまう私。本命が進んでないのに。受験勉強の時に百年の孤独を読んだ切実さには負けるけど、読んでよかった。人の愛すべき愚かしさ、全てある。もうこの本に書いてあるじゃない?さてあと1週間、もう後にはひけません。レポート書くのみ。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1566240292&owner_id=831795
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by nabocha | 2010-08-22 22:10 | 読書

自分のなかに歴史をよむ

vendredi 9 juillet

久々の阿部謹也。たまたま読んだ外語大広報誌付録の新入生読書ガイドの中から選んでみる。たしかこの中の「交響曲の源にある音の世界」が現代文の教科書に入っててアベキンにはまり、「ハーメルンの笛吹き男」や「中世の星の下で」も読んだっけ。懐かし。

・・・研究のあり方について先生が、「人物であれなんであれ、研究対象に惚れこまなければ対象をとらえることはできないでしょう。けれども惚れこんでしまえば対象が見えなくなってしまいます。ですから研究者は、いつでも惚れこんだ瞬間に身をひるがえして、現在の自分にもどってこられるようでなければいけない」といわれたことがあります。(中略)私は次のように考えて、先生のことばを私なりに解釈しました。それは「対象に惚れこんでいる自分を、どこかで冷静に見つめているもう一人の自分を考えてみる」ということです。(p14-16)

「惚れこんだ瞬間に身をひるがえして」って、できないなぁ。私は外側から見ると冷静に見えるようなんだけど、結構中身は熱い方なんだよね。惚れこんじゃう。そして熱しやすく冷めやすい(笑)。

・・・「どんな問題をやるにせよ、それをやらなければ生きてゆけないというテーマを探すのですね」。(中略)生きてゆくことと学問とをつなぐ接点を数歩後退して求めるために、何ひとつ書物を読まず、何も考えずに生きてゆけるか、と逆に自分に問いを発してみたのです。するとその問いには容易に答えが出たのです。そんな生活はできないということが体の奥底から納得できたのです。そういうわけで、「それをやらなければ生きてゆけないテーマ」を卒業論文でみつけ、それを扱うという結果にはなりませんでしたが、そのような方向で一生その問題を探しつづけるという姿勢のようなものはできたように思います。いわば、これが私の研究の原点であったといってもよいでしょう。そのときほど真剣に考えたことはありません。答はだれでも知っている至極当然のことにすぎなかったのですが、それを私は自分一人で考え、自分の体の奥底で納得したのです。(p18-21)

うーん、いま自分がこれをやれてるかどうか自信がない。

・・・先生があるとき、「解るということはそれによって自分が変わるということでしょう」といわれたことがありました。(中略)何かを知ることだけではそうかんたんに人間は変わらないでしょう。しかし、「解る」ということはただ知ること以上に自分の人格にかかわってくる何かなので、そのような「解る」体験をすれば、自分自身が何がしか変わるはずだと思えるのです。(p21-22)

これで思い出したのは星野道夫。どの本だったかな?満天の星空を見て感動して、これを大切な人に伝えたいとき、どうするか。写真が得意なひとはそれをカメラで撮るかもしれない。絵が得意なひとはその絵を描くかもしれない。音楽が得意なひとはそれを音にするかもしれない。文章が得意なひとはそれを言葉につづるかもしれない。でも、その感動を自分のなかにとりこんで、自分が変わってゆくこと、それが一番いいんだって。だから心の奥底から感動して、そのことへの感謝の心を伝えたいときは、自分を変えていくのだ。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1533393806&owner_id=831795
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by nabocha | 2010-07-09 05:40 | 読書

芋づる読書熱

samedi 12 juin

落ち込んでいる日々だからこそ、よむよむよむよむ。相変わらず写真まわりばかり。撮るより面白かったりして?これだから肝心のカメラに慣れていかないのだ!長いので疲れます。要注意。

★よんだほん
・ホンマタカシ『たのしい写真』
これを最初に読んでしまったせいである。
―この「等価値」という発想が、「ニューカラー」におけるキーワードです。決定的瞬間などはそもそも存在せず、すべては等価値であるという認識こそが重要なのです。
―「自分の意志で動き回って決定的瞬間を探す」の真逆にあるのは、「自分は動き回らずに目に飛び込んでくる被写体を受け入れる」。つまり、動き回る自由を封印してしまうことです。(中略)機械が発達して圧倒的に自由になったにもかかわらず、表現はみんな同じになってしまった。「社会が成熟すると物事は平準化する」という考え方がありますが、せっかく写真をという自由をたのしんでいるのに、社会と同じように平準化してしまうなんて本当にバカらしい話です。(中略)実はこの「制約を設ける」という方法こそが、長くたのしく写真をやり続けるための秘訣なのではないか、とボクは考えています。自分自身の感性とやらを過大に評価しはじめた瞬間から、行き詰まりがはじまる。チッポケな自分自身の内面よりも、自分を取り巻く環境にこそ無限の可能性があると考える方が前向きで健全な気がします。

・名取洋之助『写真の読みかた』
職場図書館で偶然発見。古くて新しいとはこのこと。ぜんぶ書いてある。こんな人がいたことに驚き。

・繁延あづさ『写真の撮り方手帖』
・『かわいい写真を撮る方法。』
・『かわいい写真の撮り方手帖』
東京外語大のGlobe Voiceが中身もいいけど雰囲気もいいなぁと思っていたら、市橋織江の写真だった。いわゆるかわいい写真って、ましかくハイキーで背景多め、ちょこっとポップ色。
http://www.ichihashiorie.com/

・『フィッシュ!鮮度100% ぴちぴちオフィスのつくり方』
うすくていい本。「自分のやっていることを好きになる。」「仕事そのものは選べなくても、どんなふうに仕事をするかは自分で選べる。」「ほかの人を参加させて、彼らに楽しい経験をさせるようにすれば、自然にお客のほうに注意がいく。誰かを喜ばせることに集中していれば、つねにポジティブな感情が生まれる。」「スタッフが職場の哲学を自分で見つける方法を考えた方がいい。自分で学ぶ経験と、その経験を自分の中にとりいれるための時間が必要。」

・飯沢耕太郎『日本の写真家101』
気になったのは、福原信三、植田正治、林忠彦、奈良原一高、牛腸茂雄、杉本博司、島尾伸三、オノデラユキ、平間至。『世界の写真家101』はななめ読みしにくいなぁ。ベッヒャー夫妻が気になっているのです。タイポロジー、何より給水塔!
http://www.google.com/images?hl=en&q=Bernd+Hilla+Becher

・ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』
ムージルの司書の達観ぶりは素敵すぎ!関係の哲学は山口昌男と高山宏を思い出す。そして高校生の時読んだ高田博厚の本に出てきた懐かしい塑形のはなし。数学と音楽は形に憧れる。書物もおなじ。
―ムージルの司書の賢明さは、まずは全体という概念の重視にあるが、それは、真の教養とは網羅性をめざすもので、断片的な知識の集積に還元されるものではないということを示唆していると考えられる。この全体の探求は、さらに別の側面ももっている。それは、個々の書物に新たなまなざしを投げかけ、その個別性を超えて、個々の書物が他の書物と取り結ぶ関係に関心を払う方向へとわれわれを導くのである。真の読者が把握を試みるべきは、この書物どうしの関係である。(中略)教養ある人間が知ろうとつとめるべきは、様々な書物のあいだの「連絡」や「接続」であって、個別の書物ではない。
―各人の固有の幻想と私的伝説で織りなされているこの個人的な<内なる書物>は、われわれの読書欲の牽引役である。われわれが書物を探したり、それを読んだりするのは、この<内なる書物>があるからにほかならない。<内なる書物>はあらゆる読者が探し求めている幻想的対象であって、読者が人生で出会う最良の書物も、さらなる読書へと誘う、その不完全な断片にすぎない。書物の書き手が探究し、形にしようと努めるのも、その書き手の<内なる書物>だといえるかもしれない。作家というものは、自分が書いた書物にも、出会う書物にも、それがどれほどよくできたものであろうと、絶えず不満足である。だから書きつづけるのだ。たしかに作家は、不断に追い求め、接近するが、けっして到達できないこの完全な書物―つまり自分に見合った書物―の理想的なイメージなしには、書きはじめることも、書きつづけることもできない。個人的な<内なる書物>は、集団的な<内なる書物>と同様、諸々の書物を受容するさいの受け皿となり、それらを再構成する働きをもつ。この意味でそれは、書物を、ひいては世界を解読するためのグリッドを提供する。そして透明性の幻想を与えつつ、書物や世界を発見せしめる。

・紺野登『ナレッジマネジメント入門』
コンパクトで分かりやすい。まずは「場」をいかに共有するか、だ。
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/km.html
・『木村伊兵衛の眼 スナップショットはこう撮れ!』
人物を撮るふたつの方法・・・「相手方から受ける感情を写して行くという内面的なつかみ方と、雰囲気をつかんで行って、その中から対象を描き出すという、まわりから入っていく方法」。「遠くに人がいると、大体狙いをつけて、何となく知らん顔してその人のそばへ行く。それでカメラを持ち上げて、パッと撮ったら、すっと通り過ぎる。」・・・粋ですなぁ。
・『植田正治の世界』
パパとママとコドモたち。砂丘いいなぁ。鳥取行きたい。島根にも。
3つとも慶應図書館で発見。今度行くとき写真棚読みしよう!

★つんどくぼん
・今橋映子『フォト・リテラシー』
・多木浩二『肖像写真』
・シャーロット・コットン『現代写真論』
・『妹たちへ2』
・小林薫『ドラッカーとの対話―未来を読みきる力』
・青木安輝『解決志向の実践マネジメント』
かなり前に読んだ記事を思い出して。
http://allabout.co.jp/career/management/closeup/CU20050820A/

★よみたいほん
・管啓次郎『本は読めないものだから心配するな』
・『サラ・ムーンのミシシッピー・ワン』
・ナショナルジオグラフィック『プロの撮り方』シリーズ
・中平卓馬『中平卓馬の写真論』
・阿部謹也『自分のなかに歴史をよむ』
・苅谷剛彦『知的複眼思考法』
・野中郁次郎・紺野登『知識経営のすすめ』

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1511617280&owner_id=831795
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by nabocha | 2010-06-12 07:01 | 読書

そして皐月の一休み

jeudi 29 avril
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朝にアコーディオンを弾くのはほんとうに気持ちがいい。読書にも集中できる。お隣の高層ライブラリーからの眺めには負けるけど、こちらは無料でしかも音出しできるのだから、相当に恵まれてると思わなきゃ。

かなり突っ走った4月、賭けてくれたからには思いっきり応えてやろうと思ったのだ。この残業代でカメラを買いたいなぁ。最近思うアコーディオンとカメラの共通点は、

①おじさまの世界だということ(笑)
②高くつくこと!
③自然を感じることができること

①は古本と同じなので免疫はあるつもり。②はどうしようもないけど、アコと同じくinstrument自体にはそんなにこだわらないと思う。時々piermariaの鍵盤の数を聞かれて、困ってしまうほどのこだわりのなさ。自分でも不思議なくらい無頓着なのは、結局自分を見つめたり映し出したりする道具でしかなくて、その作り出す形の方に興味があるからだと思う。③アコーディオンが風なら、カメラは光。写真にとって光がこんなに大切なことだと思っていなかった。photographって光で描くことなんだ。

新しいことを始めるときは、やっぱり本を読みたくなるのです。たまには読書録。

・福西七重 『もっと!冒険する社内報』
・産業編集センター編 『社内報革命!』
・コニー・グレーザー 『ボスを目ざすサメとリーダーを目ざすイルカ』
・勝間和代 『勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド』
・勝間和代 『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』
・林和美 『写真生活手帖』
・林和美 『女性のためのカメラレッスン』
・堀江敏幸 『もののはずみ』

リクルートを創った江副さんの「制度より風土」はいいな。一言でどんな職場かと聞かれ、「風通しが悪い」と答えたことを思い出す。今は風通しをよくするための地ならし。福西さんのギブギブギブあんどテイクなんてスタンスにはかなり同感。2つめは手元において読み返したい教科書。

イルカ本はフィニックス時代に読みたいと思っていたのを突然思い出して予約。
http://nabocha.blogspot.com/2005/11/swim-with-dolphins.html
最近本当に「人生の大切なことはフィニックスで学んだ」と思うのだ。I夫妻は今頃何をしているのだろう?
http://allabout.co.jp/study/english/closeup/CU20041129A/
http://shakodance.com/study/

肯定的な態度。しっかりした仕事の知識。親密な関わり。寛大さ。方向感覚。一貫性。柔軟性/適応能力。心の広さ。頼りになること/信頼性。揺るがない/明確さ。ユーモア感。強さ/自信。目に見えること/近寄りやすいこと。モチベーションを高める。コミュニケーションのつながり・・・これらがイルカ式。でも最近のことを考えると、「より一生懸命でなく、より賢く働くこと」かな。

これは勝間本にもあって「がんばりすぎない」「やることよりやらないことが大事」「必要以上にいい人にならない」・・・などは耳が痛いところもあるけど、私はチームで結果を出せる方が好きなので。continuous improvement(継続的改善)には賛成。トヨタでは、昨日と同じことをやることは「作業」、明日からよりよい仕事ができるように準備することを「仕事」というそうだ。

林和美さんは写真教室があるギャラリーNADARを主催しています。どんどん撮ればいいのに、やっぱり本から入ってしまう私。まずは動機づけからということで・・・

それで堀江敏幸さんも写真を撮ると知ってびっくり。
http://www.moriokashoten.com/?pid=14604887
ホンマタカシさんの「たのしい写真」でも対談しています。こちらはまだ読みかけ。ベンヤミンの「本物にたどり着かない芸術」が写真の一番面白いところ、写真は「世界をどうとらえているのか?」という世界を見る眼、世界観そのものだということ。むむ、これはちょっと新しい。楽しくなりそうです。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1473950002&owner_id=831795
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by nabocha | 2010-04-29 12:50 | 読書