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にわか講師雑感②

samedi 23 août
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忙しくしているうちにいつの間に暑い夏が過ぎ去って・・・毎年のことだけれど、夏の終わりはやっぱり寂しい。

ようやく錦糸町での集団指導が終わった!あっという間だったけど本当にいい経験をしたと思う。高校部の基本構文のクラスと英文精読のクラスはやっぱり受験対策クラスなだけに予習があなどれなくて、こっちが勉強させてもらった。教えることは学ぶ1番の方法と身をしみて実感。中学3年のクラスはちょうど関係代名詞をやっていたけれど、いやいや中学生だからといってこちらもあなどれません。thatの特別用法なんて忘れていたし。テキストがとてもよくできているので、時間をみつけて全部解いてみたい。結構凡ミスがあるものだし、穴がいっぱいありそうだわ(汗)。最後高校部の英文法総合クラスの動詞の時制のところをやったけれど、反省しきり。「未来を表わす進行形とbe going toの違いは?」「過去完了と過去完了進行形の違いは?」などいきなり質問がきて、十分な説明が出来なかった・・・こういう言い方はしない、とか言ってたら教師としては失格!受験英語からずいぶん離れて、よく使う言い回しやsituationで英語を勉強し、そしてそれを仕事で使ってきたので、これじゃ教えられない!と忘れていた文法用語の復習はしたけれど、やっぱり不十分。なかなかとっさにいい例文も挙げられないし・・・。

私が代講で入ったクラスを担当しているE君は、生徒さんの話を聞くとどうやら大学で英文学を専攻しているらしく、古英語などもやっていてかなり語源まで詳しく遡ったりして詳しく教えたりするんだそうだ。そりゃ専門家には負けるよ~。いやいや、世の大学生、塾講師はやるべきだ!と声を大にして言いたい。だって受験勉強の詰め込みを無駄にしないで済むし、何ていったってこれはプレゼンの一種。絶対に将来の仕事で役に立つ。大人を引きつけるのもそれなりに難しいけれど、子供を引きつけるのはもっと大変。絶対にこちらが心を開いていないとだめだし、子供相手ができるなら大人相手は楽だと思う。後は論理性と数字があればいいのだものね。

英文法に比べて長文読解のクラスの方がまだ楽に教えられた。だって結局読解って構文を知ってることも大事だけど、つまりは単語力と背景知識だからね。本当は精読のクラスだし「自然な日本語に」という問題だったけど、それは無視して(笑)頭から訳していく方法を教えてたら、最後に「だんだん分かってきた!」とかなりいい反応をしてくれた。日々後ろから訳すことばかりやってるからだろうけど、本来の英語の順序で読んでいくことをしないと長文速読はいつまでたってもできないよね。でもここでもたとえ話が武器。そしてそれをおもしろおかしく展開できるかが武器。これは一朝一夕で身につくスキルじゃない。至らない説明ばかりだったような気がする。

The mediocre teacher tells. The good teacher explains. The superior teacher demonstrates. The great teacher inspires.
凡庸な教師はしゃべる。良い教師は説明する。優れた教師は実際に示す。そして偉大な教師は心に火をつける。

これはWilliam Arthur Wardの言葉。今スクーリングを受けているから、本当に学ぶって?教えるって?と余計によく考えてしまう。今受けているイギリス文学の高宮利行先生は本物だ。心に火をつける先生。忙しくしているから講義も頭をかすめていただけだったけど、かなり影響を受けてしまうかも。試験が終わったらまたちゃんとまとめたい・・・と真面目なことを書きつつ、今日は授業でモンティ・パイソンを観るから楽しみなのだ♪NY行ったときにスパマロット観ておけばよかった・・・。

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by nabocha | 2008-08-23 07:15 | 仕事
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