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フランスのアコーディオン学校の教授法2

mercredi 19 décembre

またもやPCがおかしくなり(Ctrlが押しっぱなしの状態になっちゃう)アップできなかったけど、機嫌がいい今のうちに。先週は授業最終週で忙しかった・・・去年も同じこと思ったけど、こんな早くからから「良いお年を~」って言うのが何ともいい雰囲気。去年の日記↓
http://nabocha.exblog.jp/4730071/
まがりなりにもアコ弾きになってます♪やっぱりやりたいことは書いておかなきゃ。1年後にやりたいことは・・・楽器可物件に引っ越すこと!(道を間違ってるような。。。でも音大近くの寮みたいなとこは家賃だけなら今より安い!それで歌も歌えるしつぶやき練習も気兼ねなくできるなら最高よね~)

で、訳してみた。ずいぶん間があいちゃったな。辞書ひきひきでよく分かんないとこあるけど、そこは想像力でカバー。←これ大事よね(?)譜面は省略してあります。

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ジャック・モルネ氏による教授法

     楽器の完成度を高めるための講習

              内容

あなたが初心者であっても腕の確かな演奏者であっても、何歳であっても、学生であっても先生であっても、あなたの演奏スタイル(フォルクローレ・ミュゼット・ポップ・スウィング・ジャズ・クラシック・現代音楽)が何であっても、いずれをも問わないのが、以下に示す夏期講習でスニマが行っている団体講習(1日2時間)の内容なのです。この講習は私が個人的に進行を勤めているものであり、この講習によってあなたは上達する、しかも急速に上達ことができるでしょう。

たとえあなたがまだ全部を理解していないとしても、この内容の個人的なアプローチを始めてしまってください。この講習の効果はしばらくとどまることでしょう(この団体講習に続く1日各々_時間の2つの個人講習がより簡単に感じられることでしょう)。

1.姿勢と楽器の位置
猫のようでなければなりません(柔軟で、軽快で、機敏に・・・)。

2.蛇腹の扱い方
蛇腹を開く記号はП、閉じる記号はで示します。
蛇腹の操作には4つの方式があります。
-ロシア式
-アメリカ式
-フランス式
-混成(フランス式とロシア式が混ざったもの)

このフレーズをそれぞれ違う方式で蛇腹を開き、また閉じて練習してみましょう。何が分かりますか?

3.フレーズ第一音の出し方(アタック)
☆サクソフォーン奏者のことを考えてみましょう。まず始めに息を吸う時マウスピースを口にくわえて、タンギングで音を出しています。

☆アコーディオンで同じことをしてみましょう
蛇腹と体をあらかじめ張った状態で、指でアタックして音を出します。手と腕の全ての重さを使うようにします(アタックする前に手を持ち上げることは、このアタックに力を入れるために多かれ少なかれ重要です)。

4.本物の音楽を奏でるには?
あなたの感受性と感情のすべてを楽器で表現するためには、体と楽器の相互の影響をどう考えたらよいでしょう?

音楽=2つのことの交替  
☆緊張と緩和
☆押しつけることと緩めること
☆クレッシェンドとデクレッシェンド

5.レガートの練習
習得するのが最も難しいアーティキュレーションです。
指は鍵盤により近く置かなければなりません。体を使って助けること(またはその影響)が必要不可欠です。

6.蛇腹の方向の切り替え
蛇腹の方向を変える前に、最後の拍まで弾くように練習しましょう。

7.ルレ(LOURÉ)の練習
アコーディオン奏者にはほとんど知られていないこのアーティキュレーションは、非常に効果的なものです。管楽器(サクソフォーンやクラリネット、フルート、トランペットなど)を演奏する人たちにっとては、このアーティキュレーションは「つながりの中のアタック」つまり「音の中のアタック」と呼ばれているものです。ルレは音を中断することなくそれぞれの音にタンギングをすることで表現します。
アコーディオン奏者にとっては:音を中断することなく指でそれぞれの音をアタックすることです。
注意:指を鍵盤から離してはいけません。アタックは鍵盤を押し込んだその奥で行います。

≪レガート≫の練習をやり直して、≪ルレ≫を理解しましょう。

8.スタッカートの練習
スタッカートを習得するには4つのやり方:
-腕を使う
-手首を使う
-指を使う

9.タッチ
タッチはその時その時で音楽に合わせたものでなければなりません:柔らかく-軽快に-空気のように-際立たせて-神経質に-攻撃的に-愛撫するように・・・

あなたのタッチをよりよくするために:3つの練習
1.このフレーズを非常にゆっくりと、そして非常に強く、よりレガートで、鍵盤を深く押して弾く。
2.このフレーズを非常にゆっくりと、そして非常に強く、ルレで、鍵盤を深く押して弾く。
3.速いスタッカート。ある程度の速さによって、スタッカートは吸い込まれるような音になり、軽快で、繊細で、空気のようなレガートに変わります。

10.左手の伴奏を習得するには?
左手が刻んでいる韻律、というその名に(感覚的に)ふさわしいような左手の伴奏を習得するには?

11.左腕の筋力を強化するには?
ピラミッド

12.演奏中に体を効果的に使う
足の先から髪の根もとまで全て、深く感じられるようにしておかなければなりません。
-まず楽器なしで体を使ってフレーズを歌ってみましょう。
-座って、アコーディオンがあると想像して同じ練習をしてみましょう。
-そうしてから楽器を取って、「奇跡」を実感してみましょう。

結論:
講習の最後には、テクニックと楽器の音楽性を結びつけることが非常に易しく感じられるようになるでしょう。そうして我を忘れてレパートリーに取り組むことができるようになり、あなたのスタイルに取り組むことがもっと簡単に、もっと効果的にできるようになるでしょう。
来月は、今月取り上げたテーマを復習して、(さらに上級の方々のために)さらに高度な練習を設けるか、もしくは実践のテキストをお渡しします。それに加えて指使いのみの練習、右手もしくは左手のみの練習、及びシンコペーションとコントルタンの練習に取り組みます。 
次回のスニマでの講習に是非参加してください。日程は以下に示す通りです。
(以下省略)

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あくまでもいい音、いいフレーズをつくるためのテクニックであって、やはり音楽性が大事。ひとつの音を出す時から音楽ということだ。体を使って(時には顔を使って!)音楽をつくる、空気の柱が自分から出てきてそれを解放するようにして音を出す、つまりは歌うようにして弾くってこと。
by nabocha | 2007-12-19 07:43 | アコーディオン
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