mardi 20 novembre
私の通ってる新堀ギターが創立50周年で、先週末ミュンヘンとウィーンで公演していたようだ。毎年ニューイヤーコンサートをするような会場だそうでそれはすごいけど、スタッフが少なくて学校が閉まってて練習できない!今日仕事前に練習しないと。 今回は横森良造さんのアコーディオン。 横森良造(よこもり りょうぞう、1933年3月25日 - )は、日本のアコーディオン奏者。神奈川県出身。cobaが登場するまでは、日本においてはアコーディオン奏者といえば彼であった。正統派の音楽番組から、バラエティ番組まで仕事を選ばずに出演していたため評価が低く見られがちであるが、あまり知られない曲でも楽譜を渡されてすぐに即興で弾いていた(キーの変更も自由自在であった)ことなどから、特にのど自慢、歌合戦系のテレビ番組では重宝されていた。(Wikipediaより) いや、この人ほんとにただものではない。「今カラオケで自分のキーに合わせて半音階上げたり下げたりしますよね、それと同じことです」と言って、即座に音階変えちゃうのだ。初見も当然。それをにこやかにさらりと言う。 アコーディオンは蛇腹で空気を送り込んで音を出すので(ベローイングという)、これ次第でいろんな表現ができるのだけれど、開くのはいいとして閉じる方向へ切り替えるときに間が空いてしまう。横森さんは弾き始めの頃はまだ鍵盤式のが出る前で、ボタン式(ダイアトニック式)で始めたそうだけれど、その時にうまく蛇腹を操作するこつをつかんだそうだ。ダイアトニック式はハーモニカと同じで開く時と閉じる時で音が変わるから、同じ音が連続すると蛇腹を開いても開いても足りない!なんてことも出てくるらしい。そういうときは頃合いを見て一瞬で空気を抜いて続けたのだそう。すごい。 普通アコーディオンは座って弾く時脚を開くのだけれど、横森さんは脚を少しずらしてそろえているのね、それが美しい。アラカルトということでいろんな曲を聞かせてくれた。イパネマの娘とかのボサノバや5拍子のテイク・ファイブなど「こういうのは感じでつかんでいかにアコーディオンで表現できるか楽しむんですね」と言ってぱっと弾いてしまう。もちろん楽譜はなし。 常に控えめで「いろいろ楽しんでいただければ」と言うけれど、自分の技・感情を見せつけるような人が多い中で、徹底して脇役でお客さん側が中心で、聞いている人の感情に乗せて演奏をする、これはおいそれとできることではない。本当のプロとはこういう人のことをいうのだと思った。「世間は必ずしも人を正しく評価できない」と横森さんのことを書いている方がいるけれど、http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=89954&pg=20030704ほんとうにそう思う。いつまでもあの笑顔で人を幸せにしてほしい。
by nabocha
| 2007-11-20 07:31
| アコーディオン
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