これで最後!ヘアスプレー

samedi 27 octobre

e0104937_851542.jpg


さて公開のヘアスプレー観てきました。1年前この作品に出会ってしまってからというもの、ブロードウェイで本物観たくてNYへ行き、何とか英語劇を作り、来日公演も観に行き、そして新作の映画・・・と誰がこんな1年を予想したでしょう(笑)。楽しみというよりは感慨深かったな。あまりに内容を知りすぎているし、でも大画面で見るとどうなんだろう?と思って観てきました。以下ネタバレありなのでまだ観てない人は読まないでね。

まずトレイシーでかっ!って思った。なんだか画面からはみ出てる感じ(笑)。でも愛嬌あってかわいくて私は好きなんだけど、予想以上に大きいのでびっくり。このNikki Blonsky、日本ではアイスクリーム屋でバイトしてた素人の子が難関のオーディションを突破したまさにシンデレラガール!って触れ込みがすごいけどね。トレイシーを地で行くようなとこは確かにあるけど、彼女はダンスは初めてにしろ歌と演技はちゃんとした教育を受けているのです。高校の時の彼女のレ・ミゼラブルとカルメンの映像はこちら。フランス語で歌ってる・・・
http://www.youtube.com/watch?v=c_vKSIIAtxA
http://www.newsday.com/entertainment/movies/ny-etmagicflute0420-video,0,6235507.ipixpicture?coll=ny-moviereview-headlines

最後アイネスが優勝するというのは聞いてたんだけど、何だかちょっとこじつけっぽかった。それだったらもっとアイネスのダンスとび抜けてなきゃだめでしょ。まぁダンスそのものというよりデモ行進で皆の認識が変わってそれもあって票が殺到したんだろうけれど、ちょっと分かりにくい。すんなりintegrationに持っていくにはいいアイディアだけど、でもトレイシーが優勝しないこともあって後半どんどんトレイシーの存在感がなくなっているのがちょっと・・・。終わり方がうまいのは最初のウォーターズ版だと思う。開放から優勝するまで、それとintegrationへの流れがスムーズだし、皆の賛同を得てるのがよく分かる。ただしリッキー・レイクのトレイシーは意地悪くて愛嬌がなくて見ているこっちが感情移入できないのが難(笑)。

アイネスのauditionのとことかどうしてるのかな?と思ったら全く省いてるのね。auditionでトレイシーは太ってるから、アイネスは黒人だからもちろんだめ、と両者落とされるほうがドラマチックでいいんだけど。原作、そしてミュージカルに残ってたシビアなとことか毒のある笑いとかは極力なくなっててひたすらに明るくて楽しい仕上がりになってた。その分やっぱりトレイシーは悩まないし努力しないし結局は周りが助けちゃってる。このあたりはまだ舞台のほうがうまい。オーディションに落ちるシーンはもちろん、リンクに去られるシーンなどはかなり深刻に落ち込んでしまうし、2回目のprotestを躊躇してしまうところなど主人公自身が少なくとも苦しんでる。それでトレイシーを励ます意味でメイベルが歌うI Know Where I’ve Beenが舞台では感動的だったのだけど、今回はデモのシーンで歌ってたから、あれ?っと思ってしまった。あと舞台でトレイシーより重要な存在に見えるくらいの位置をしめてたペニー、あれはどこかへ行ってしまいました。。。

見ていてあんなinnocentな、夢を追いかけることへの肯定感あふれる時代があったのだなぁと。それを描くのには成功していたと思う。でもこの後はベトナム戦争始まるし、この底抜けに明るい感じがが逆に切なかったり。でも夢物語をそのまま声を大にして言える時代があったこと、それは今となっては陳腐に見えるかもしれないけど、それはそれとして大切であり必要なんだって思った。

うれしかったのは最後メイベルが締めで踊るとこ。メイベル演じただけあって、コニーがthis is the futureと言ってメイベルの手を引いてくるシーンには思わずにんまりでした。わーありがとうコニー!最後踊らしてもらって気持ちよかったわ~でもあれじゃトレイシーに悪いわ(笑)。

それにしてもドラマ作るのが新作映画の前でよかった・・・なんといってもアダム・シャンクマンの振り付けは難しすぎてまねできません!というより、カットが細かすぎて踊るシーン(特に足元)をちゃんと見せてくれない。だからちゃんとステップ踏んでるように見えなくて、何だかリッキー・レイクのトレイシーの方が踊れてたんじゃないの?って思っちゃった。それに某校では全てオリジナルドラマになったそうなので、あれがPerfect timingだったんだろうし、今回の映画化もNikkiがインタビューで言ってたみたいに「この作品が戻ってくるべき時だった」のだとほんとに思う。
http://hairspray.gyao.jp/movies/

どれが一番となればやっぱり舞台かな。Hervey Fiersteinは生で見てみたかった。登場するなり会場が沸く!って感じだものね。でも今回の映画でHairsprayの認知度が上がるのはやっぱりうれしいし、勝手に親冥利につきる思いなのでした。
http://www.youtube.com/watch?v=03ntjP-Y9h0
http://www.youtube.com/watch?v=RqTnatv63tk
[PR]
by nabocha | 2007-10-27 07:23 | 映画
<< ミュゼット・マヌーシュ・古本市 C'est déjà ... >>