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一度だけのフランス旅行

mercredi 25 octobre
実を言うと一度だけフランスに行ったことがある。高校2年の時の研修旅行で。私が通っていたのは御殿場西高校の特進コースというところ。私が入った時はまだ5年目でいろいろ新しい試みをしていた。P学院と似たようなカリスマ的教師兼理事長がいて(笑)、彼は現代文を担当していたけれど、「僕は教師の前に芸術家だ」と言って、美術の授業も掛け持ちしていた。新入生にいきなりパット・メセニーを聴かせて「これを聴いて頭に浮かんだものを描け」と言ってみたり。普通コースにある体育祭や学園祭というものをまったくやらないかわりに、ミュージカルや歌舞伎鑑賞につれて行ってくれた。稚心を去れ、読書しろと散々言われ、知的刺激をたくさんもらった。今の私がいるのはこの先生のおかげである。
とにかく若い時に文化的刺激をたくさん与えてやれ、と思っていたようで、ヨーロッパ研修旅行もその一環だったらしい。主に行ったのはイタリア。ローマ・フィレンツェ・バチカン・アッシジ・ベネチアなどを回り、最後におまけのようにパリに行った。覚えているのはルーブル美術館、シャンゼリゼ通り、凱旋門、エッフェル塔、ノートルダム大聖堂。よくもこんなに回れたものだ。あと花屋でなぜか赤いバラが気に入って束で買って、トランク何とか入れて帰国後皆に配った記憶も。そういえばカルチェ・ラタン、あとユゴー記念館も行った。ユゴー記念館は確かグループ別行動で行ったはず。しかし彼の作品を読んだというわけでもなく、帰国したら何かしら彼の作品を読むぞ、と思って何も読まないまま今に至る。うーん、総合科目の文学のレポートでフランス19世紀に描かれた長編小説読まなきゃいけないし、この前英語学校の発表会で観たばかりのLes Misérables、読んでみるかな。いつだかNHKの正月特番で見ただけなんだよな。本場のミュージカルもいつか見てみたいもの。
by nabocha | 2006-10-25 21:37 | 読書
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